ビルクリーニング技能士という国家資格がある

資格 清掃に関する国家資格としてビルクリーニング技能士があります。
国家資格である技能検定の1つとして設けられており、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が実施をする学科及び実技試験に合格をすることで、初めて資格が与えられます。

ビルクリーニング技能士は、制度が設けられた昭和57年(1982年)から2015年(平成27年)までは単一等級であったものが、平成28年以降は5階級に分けられています。
具体的には、1級、2級、3級、基礎1級、基礎2級があり、中でも1級ビルクリーニング技能士は、建築物衛生法の事業登録に必要となる清掃作業監督者になるための必須資格となります。

5つの階級は、それぞれに、受験資格、試験範囲、合格証書、学科試験、実技試験、受験手数料に関して内容が定められています。
1例として1級ビルクリーニング技能士を挙げれば、まず、受験資格では実務経験5年以上、もしくは、2級ビルクリーニング技能士合格後1年以上の実務経験、3級を取得している場合には3年以上の実務経験が条件になります。
試験は、日常清掃、中間清掃、定期清掃、臨時清掃、建物用途別清掃に関する範囲から出題され、学科試験が真偽法25問+択一法25問、実技試験では、男性床表面、繊維系床部分、壁面の各洗浄作業と実技ペーパーテストが行われます。

1級の受験手数料は、実技が20,000円、学科が3,700円になります。
他の等級と大きく異なるのは合格証書の発行先があり、2級以下では(公社)全国ビルメンテナンス協会長となるものの、1級では厚生労働大臣になります。

試験では、実技に関しては注意が必要になります。
まず、3つの清掃方法に関しては打ち切り時間が設けられており、例えば、平成28年度における1級では壁面洗浄が最も短く10分間になっています。
次に準備品があり、用具、洗剤やダストクロスは支給となるものの、作業着の上下、作業靴、保護マスク、保護手袋は受験者が持参をする必要があります。

ビルクリーニング技能競技大会って知ってる?

ビルクリーニング技能士は、取得をすることで技能競技大会に出場することができます。
技能競技大会は、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会と一般財団法人建築物管理訓練センターの共同主催により、ビルメンテナンスヒューマンフェアの一環として設けられています。
2年に1回行われ、2017年(平成29年)11月には第15回大会が東京ビッグサイトを会場にして開催されています。

競技概要は、例えば、さいたまアリーナで開催された第13回大会では、「弾性床材の表面洗浄床維持材塗布仕上げ作業」が清掃方法に指定されており、作業面積20㎡(4.0mx5.0m)、作業時間20分以内が条件になっています。
ユニークな点としては、作業時間が過ぎてしまっても完成をさせることがあり、終了後に時間が公表されます。

技能競技大会の審査は協会が定める「審査基準に関する取扱い」によって行われ、審査委員長は競技開催地区の指導講師があたり、審査員には各支部指導講師9名が配置されます。
洗剤と用具に関しては支給されるものの、タオル、ラーグ(房糸、フラット型モップラーグ)、モップ柄調整、乾式モップヘッドにダストクロスの装着については事前準備内容として定められています。

ビルクリーニング技能競技大会は、各支部からの代表者によって清掃技術を競い合います。
成績によって各賞が用意されており、第15回大会では、厚生労働大臣賞、東京都知事賞、厚生労働省人材開発統括官省、中央職業能力開発協会会長賞、全国ビルメンテナンス協会会長賞が、それぞれ1名ずつに贈られています。
また、第15回大会では出場選手の応援団に対する応援団賞も設けられており、最優秀応援団賞、優秀応援団賞、特別応援団賞が、選手が所属する企業3社に対して贈られています。